3歳だった実の娘をホテルの浴槽に沈めて殺害しようとしたとして殺人未遂の罪に問われた母親の裁判員裁判が2日に行われ、検察側が懲役6年を求刑しました。
殺人未遂の罪で起訴されているのは住居不定・無職の中田みさと被告(38)です。
起訴状によりますと、中田被告は2024年5月21日昼頃、あわら市内のホテルの浴室で、当時3歳の次女を湯水が張られた浴槽に沈めて殺そうとしたとされています。
2日の裁判で検察側は、中田被告は知能指数が低い「境界知能」だがコミュニケーション能力などに問題は見受けられないとしたうえで「犯行は残酷かつ悪質。次女の意識が回復する見込みがなく、死亡とほぼ同じ状態である」などとして懲役6年を求刑しました。
一方、弁護側は心中を図ろうとした行為に「境界知能」の影響があったなどとし、執行猶予付きの判決を求めました。
判決は4日に言い渡されます。