全国で盗撮やわいせつ事件で教師が相次いで逮捕されている。
悪質な手口も最近、明らかになった。
教師たちによるSNSのグループチャットが存在していたことが分かりました。そこでは女子児童の盗撮動画や画像およそ70点を共有していたということだ。

【青木源太キャスター】「各地の教育委員会は把握してるんですかね?」
【橋下徹さん】「どこまで把握してるかというのは、分からないんですけど、ただこの性的な問題が全て全部、懲戒解雇、懲戒免職ではなくて、状況によっては注意指導とか、いうところで終わるレベルもあるかも分からない」
【青木源太キャスター】「もちろん、やっていることの濃淡はありますね」
【橋下徹さん】「おそらく盗撮動画ということなので、性的にレベルを超えた動画だと思うので、僕はもう本当にこのメンバー(SNSのグループチャットに参加)は退職、免職にしてもらいたいと思うんですけどもね。
性的な嗜好をその教員が持っているかどうかっていうのは、見つけるのが難しいです。ただ、いま新しい制度として、過去の犯罪歴とか懲戒処分、これも懲戒免職、懲戒解雇の部分だけなんですけども、過去そういうペナルティを受けたことは、これから見れるようにはなるんですよね」

■2026年12月運用開始 日本盤DBSとは
【関西テレビ 加藤さゆり報道デスク】「日本盤DBS(性犯罪を防止するためのデータベース)、子供性暴力防止法というものが公布されて、来年12月から運用されます。
子どもと接する仕事に就く人の性犯罪歴を確認する制度だ。
どのような制度かというと、犯歴がある人かどうかを雇う側が、要は学校の責任者であるとか、教育委員会などが問い合わせて照会をします。それで引っかかれば、まず配置転換であるとか、場合によっては解雇、もしくは採用しないということができる。
一方で今、議論されているのは、学習塾とかスポーツクラブであるとか、そういったところも任意で名乗りあげれば、自分たちで認定をとることができるという制度です」
【橋下徹さん】「ただこれは犯罪になった場合だし、これとは別の懲戒処分の形は、教員も懲戒解雇になった場合だけなので、注意とかそういうレベルがデータベースになってないんですね」
【古市憲寿さん】「アメリカでも問題になってますけど、逆にこういうふうに犯罪者登録しちゃった人たちって、就職がしにくくなっちゃうんで、その人たちをどう他の仕事に案内するとかやんないと結局、犯罪を繰り返してしまう。だから運用自体はちゃんとうまくやらないといけないなと思うんですよね。
教員ってやっぱり数が多くて、小学校だけでも約40万人いるわけじゃないですか。だからこういう事件あると教員が全部、変なレッテル張りされちゃうけど、本当にまじめにされている先生がそれはかわいそうです」

■学校現場は“特殊な環境” 「厳格なルールが必要」と橋下さん
教育の場をどうするべきかと言う問いに、橋下さんは「もはや“教師性善説”はないものと思え」と主張する。
【橋下徹さん】「過去の犯罪歴とか、過去の処分歴については一定参照できるような仕組みができました。それから本人の性的嗜好についても一応、テストはあるのはあるんですけども、ただ非常に的中する率が低いとか、もっと言えば、それ危険でもあるじゃないですか。この人の性的嗜好をテストで明らかにするための問題でも、なかなか使えない。
あともう1つ、実は学校現場って、僕らの一般の社会とはちょっと違う特殊な環境にあって、僕らでは絶対できないようなことも、結構できる。というのは、異性が着替える場所に近づくってこと、僕ら普通あんまりないですよ。でも学校現場では、教室内でみんな着替えてる横を教員が通るってことは全然普通だし、それから異性が交わって教室として使ってるところで更衣室というか、着替えるなんてこと、普通はやんないから。もう学校現場というのは、普通の民間の一般の組織と同じように考えて、着替える場所は特定の場所にするとか、それからその近くには異性は、もう教員であったとしても通らないようにするとか。
あと僕がセクハラが多発した会社に指導しているのは、1対1の指導は個室、密室ではやめてくれという指導もやっているんですよ。僕も知事・市長時代は、部下の女性職員と協議をする時には、扉は開けてました。だからその場合には、2対1、必ず複数でやるとか、3人であるとか。
ただ、教員と子どもというのは1対1の指導がある場合があるので、その時には届け出制にするとか、これは民間組織と同じように、厳格なルールというのを作っていかなきゃしょうがないのかなと思います」

■教育現場をどう管理するのか 「カメラ設置」の問題点
【青木源太キャスター】「例えば今回の事件で言えば、1つあったのは学校の機材のカメラを使って、1人の人がずっとそれをやっていたから撮れていたというのもあるから、例えば機材、SDカードとかをしっかりと複数人で管理するとか」
【橋下徹さん】「子どもを指導する教員は、もちろん良い人もたくさんいるんですけども、大丈夫だっていう前提を置かずに、チェック、ルールというのは厳しくしていくべき」
【青木源太キャスター】「厳しいですけど、一線超えるかもしれないけど、例えば抜き打ちのスマホのチェックをするとか。案としては。かなり厳しいです、これかなり人権に踏み込んでますから」
【橋下徹さん】「でもそれは不祥事が続いている組織においては、厳しいことをやらざるを得ない」
【古市憲寿さん】「あと監視カメラとか導入すればいいやってなりますけど、でも監視カメラの動画を誰が管理するのかという話にもなりかねないじゃないですか。子どもがずっと映ってる監視カメラを、動画自体をみんなが見れる状態自体がいいのかどうかって議論もあるから」
【橋下徹さん】「今、子ども家庭庁でカメラの議論があって、僕はカメラ派なんですよ。でも、教室の中のカメラはやめようと、大臣はちょっと慎重にあるべきだと言っていました。多数みんないるから。でも、どうだろう。見えない場所とか、死角になるような場所とか、トイレの…まあトイレの位置も問題か…」
【古市憲寿さん】「逆に撮ってしまった監視カメラ、動画自体は犯罪の証拠にもなるけど、一方でその動画自体が悪用されるケースもあるわけじゃないですか。だからそこがすごい難しいですよね。あと、異性とは言え、男性教師から男性児童に対する性犯罪もあるわけじゃないですか。だからそこはいろんなパターンがあるから、じゃあどこまでやればいいかっていうのはすごく難しいですよね」
【橋下徹さん】「だからできる範囲のところから、僕はカメラ設置派ですね。それは」

(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2025年7月2日放送)