大阪・ミナミで消防隊員2人が死亡したビル火災で、大阪府警は19日、司法解剖の結果、2人の死因は酸素欠乏による窒息だったと発表しました。
18日午前、大阪市中央区宗右衛門町のビルで火災があり、消火活動にあたっていた
消防隊員の森貴志さん(55)と長友光成さん(22)が死亡しました。
2人は6階で心肺停止の状態で発見されていて、警察などは19日午前から現場検証を行っています。
大阪府警は19日夜、司法解剖の結果、2人の死因は酸素欠乏による窒息だったと発表しました。
大阪市の横山市長は19日夕方に取材に応じ「5階で消火活動中に天井が崩落して
逃げ道が無くなったとみられる」と話しました。
【大阪市 横山英幸市長】
「天井部分の崩落で逃げ道を見失って、上階に避難した中で避難場所がなくなって呼吸の問題でなくなったと考えられるのではないか」
消防によると、火災が起きたビルはおととしの立ち入り検査で火災報知器の設置に不備があるなど6つの項目で法令違反があり、是正を求められるも、その後ほとんどが改善されていなかったということです。
大阪市は21日にも事故調査委員会を立ち上げる方針です。