サッカー明治安田J1・アルビレックス新潟は6月29日、ホームでFC町田ゼルビアと対戦。入江監督が就任してから迎えた初のホーム戦は守備が崩壊し、4-0で敗れました。
■入江アルビ“初のホーム戦” サポーターからは期待の声
新体制となり初のホーム戦となった29日、ビッグスワンには2万人を超えるサポーターの姿が。
【サポーター】
「すごくワクワクしている。新しい体制だが、これから勢いに乗って後半戦頑張ってほしい」
【サポーター】
「(入江監督は)チームに長くいる方なので、ホームの強みとかも分かってくれていると思う。あとは僕らが応援でサポートできれば」
【サポーター】
「(前節は)しっかりパスを回したり、そこに加えてゴールキーパーから良いアシストもあったりした。去年までのアルビが戻ってきたかなというのを感じたので楽しみ」
【吉田優アナウンサー】
「前節から中3日で迎える試合。スタメンを8人替えて臨み、新体制ホーム初戦、勝利を目指します」
勝てばホーム3連勝となるアルビは、リーグ2連勝中の町田を迎え撃ちました。
ここまで2試合連続で3失点を許しているアルビは前半、CB稲村や久々の先発出場となったGK藤田を中心に町田の積極的な攻撃を防ぎます。
攻撃では前半32分、コーナーキックのチャンスから前節にゴールを決めた奥村がシュートを放ちますが、これは相手にブロックされ惜しくも得点には至りません。
スコアレスで前半を折り返すかと思いきや試合が動いたのは前半終了間際でした。自陣で町田・西村にボールを奪われると、ミドルシュートを決められ先制を許してしまいます。
■守備崩壊で町田に敗れる「次は必ず勝ち点3を」
1点ビハインドで迎えた後半、なんとか追いつきたいアルビでしたが、後半16分、ボールを持つ町田・相馬に対して2人で守備につくも、間合いを詰め切ることができず…ミドルでネットを揺らされ追加点。
そのわずか6分後、トラップミスから相手にボールを奪われると、最後は左サイドでフリーになった相馬へ。同じような位置から再びミドルを決められてしまいます。
さらに後半31分には、ペナルティエリア内でまさかのパスミスでボールを奪われ4失点目。
守備が崩壊したアルビは最後まで攻撃のリズムをつくることができず4-0で敗れ、リーグ3連敗です。
【入江徹 監督】
「自分たちで(チャンスを)崩してしまっている。今のこの状況をチーム全員で(勝利に向けて)やっていかなければいけないところで、しゅんとなってしまった部分がきょうは特にあった。次は必ず勝ち点3をとれるようにしっかり準備をして臨みたい」
■稲村選手 海外クラブ移籍に向けチーム離脱
気持ちを全面に打ち出す監督への交代もカンフル剤とはならず…。
さらに、試合終了後涙を流していたディフェンスの稲村が海外クラブへの移籍に向け
、チームを離脱したとクラブが発表。
【稲村隼翔 選手】
「すばらしいサポーターの皆さんの前でプレーする喜びだったり、そういったものはこのチームでしか味わえないと思うし、プロになってより一層、幸せなことだなというふうに感じた」
暑さの厳しい夏は総力戦で戦う必要がありますが、小見に続く主力の離脱はJ1残留を目指すアルビに厳しい現実を突きつけています。
アルビはこの試合で順位が一つ落ち、19位に。次の試合で勝ったとしても降格圏を抜け出すことはできない状況です。
ここまでの直近3試合で10失点しているアルビ。主力だった稲村の穴を今後どう埋め、課題である守備の改善につなげていくのか…新監督の手腕が試されるとともに選手の補強などフロントの対応が求められます。
アルビの次の試合は7月5日、アウェーで京都サンガFCと対戦します。