サッカーJ2・モンテディオ山形は28日、ホームで長崎との対戦。横内新監督が指揮をとった初めてのゲームだった。就任会見では、課題として1点差で敗れた試合の多さを上げていたが、28日も1点が結果を左右したゲームだった。
会場入りの際に掲げられた新監督への歓迎メッセージ。
横内モンテディオ、就任会見からわずか3日での初陣。
(横内昭展監督)
「バスで入る時にたくさんの人に声をかけていただいて、また一段と『やってやるぞ』という気持ちになったし、本当に心が引き締まる思いです」
サポーターの期待に勝利で応えたいところだが、前半39分、山形は自陣のゴール前で安部が痛恨のクリアミス。
すかさず詰めて来た相手への対応が間に合わず、先制点を奪われてしまう。
現在リーグトップの得点数を叩き出している長崎は、前半だけでシュート11本の猛攻。
一方山形は、シュート数ゼロの時間が続きチャンスを作ることもままならない。
それでも前半アディショナルタイム、吉田が相手を振り切りながらサイドを駆け上がりクロスを上げると、長崎のハンドを誘発しPKを獲得。
これを藤本が決めて同点に。
ビハインドをはねのけ仕切り直しで後半に臨む。
ところが後半17分、J2の得点ランキング2位タイの長崎・マテウスに頭で決められ、再びリードを奪われてしまう。
今シーズン、山形が1点差で負けた試合は実に9試合。
このデータについて就任会見で横内監督は…。
(横内昭展監督)
「際どいところで勝ち点を拾えなくなっている。失点数を減らすことでそれが勝ち点1になっていたり、もっといえば勝ち点3になっていた試合もあったのかなと」
失点のあと山形は懸命に攻めたが、試合は1点ビハインドのままホイッスル。
横内モンテディオの船出は、チームとして今シーズン10試合目となる1点差での敗戦だった。
(横内昭展監督)
「準備時間は限られていた。その中でも選手はきょうやろうとすることをすごく出してくれたと思う。下を向く必要はないし、やれたこともたくさんあるので、課題の部分をもう少し積み上げていきたい」
山形の順位は16位に後退。次節は7月6日、アウェイで愛媛との対戦。
新体制での初勝利に期待したい。