全国のものづくり作家が集い交流を深める「さなぶり手仕事まつり」が、29日までの3日間、真室川町で開かれた。
このまつりは、工芸品の販売や作り手との交流を通して技術の確かさやものづくりの楽しさを感じてもらおうと、地元の作家などで作る実行委員会が7年前から開いている。
土日は駅前商店街を歩行者天国にして開かれ、愛知の楽器職人や石川の藍染め職人など、90を超える個人や団体が集結した。
町の内外から多くの人が足を運び、交流を楽しんでいた。
(町内から)
「3回目。いろんなものを見られるので楽しい」
(酒田市から)
「毎回来ている。手づくりの良さを感じられて、おいしいものも食べられる」
まつりには2023年から地元の小中高生も出店し、にぎわいづくりに一役。
真室川小の6年生は実習田で育てた「つや姫」を販売していた。
(児童の保護者)
「『さなぶり』には収穫を祝う・田植えの労をねぎらうという意味がある。子どもが少なくなる中、『元気をもらえる』との声を聞くと、周りの人たちの力になっているのかなと思う」
(さなぶり手仕事まつり実行委員会・高橋伸一さん)
「東北は昔から『手仕事の国』と言われ手仕事は残っているが、担い手が少なくなっている。作り手の発表の場・地元が盛り上がる場として続けていきたい」
出店者が年々増えている「さなぶり手仕事まつり」。
実行委員会は、今後も作り手のすそ野と交流の輪を広げていきたいとしている。