九州北部は観測史上最も早く6月27日に梅雨明けが発表され、30日の福岡県内は太宰府市で36.2℃となり、県内で初めて6月に3回の猛暑日を記録しました。

久留米市でも36.2℃と2日連続の猛暑日に。

危険な暑さが続く中、懸念されているのが、ようやく価格が下がりつつある米への影響です。

◆くわの農園 桑野由美さん
「60センチぐらいにはなっていると思います」
Q.収穫は?
「8月下旬の予定です」

福岡県福津市にあるくわの農園では、通常の米より1カ月ほど収穫が早い「早期米」を育てています。

◆くわの農園 桑野由美さん
「やっぱり米が足りないっていうのもあって、早く収穫したいと思った」

去年、猛暑による米の高温障害で、収穫量が例年より約3割減ったことから、今年は暑さを避けて育てられるよう一部の田んぼを早期米に切り替えました。

ところが…。

◆くわの農園 桑野由美さん
「え、もう雨降らないの?って」

27日に発表された九州北部の梅雨明け。

観測史上最も早い「梅雨明け」に、桑野さんも不安を隠せずにいます。

◆くわの農園 桑野由美さん
「今後、雨が降らない日が長く続くと、去年のように水が足りないということで、立ち枯れた状態になってしまうのでは」

さらに…。

◆くわの農園 桑野由美さん
「米の品質は1等・2等・3等・規格外に分かれているんですけど、実のなりが悪くなると、そこから漏れ出る米が多くなる」

早期米に切り替えたのに、結局「高温障害」で収穫量の減少や品質の低下につながるのではないかと心配していました。

年々暑さが厳しさを増す中、桑野さんはすでに来年の夏を見据え、「暑さに強い」品種を探しているということです。

テレビ西日本
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