球磨川の支流・川辺川に国が計画している流水型ダムをめぐり、球磨川漁協に対し国交省が漁業補償額として約8億1000万円を提示したことが分かりました。

これは、球磨川漁協が組合員を対象に6月27日から開いている説明会で明らかにしたものです。

29日は八代市坂本町で説明会が非公開で行われ、執行部側が組合員に国交省から提示された約8億1000万円の漁業補償の内容について説明しました。

それによりますと金額の内訳は建設工事期間中の川の濁りによる影響への補償が約7億1200万円。砂の堆積による影響への補償が約6300万円などとなっています。

廃止された旧川辺川ダム事業で示された補償額約16億5000万円と比べ、半分以下になっていますが、堀川 泰注 組合長は「組合員、漁獲高ともに減少していることを踏まえると理解できる額」と述べ、金額の交渉は行わない考えを示しました。

漁協は9月までに臨時総会を開き、漁業補償を受け入れるか判断する方針です。

テレビ熊本
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