アメリカのトランプ大統領は日本への関税交渉をめぐり、自動車に25%の追加関税をかけることを通告する姿勢を示しました。
トランプ大統領は、29日に放送されたFOXニュースのインタビューで「(各国に)書簡を送る予定。貿易交渉はそれでおしまいだ。日本にも自動車に25%の関税がかかるという書簡を送れる」と述べた上で、「日本にアメリカの車は入っていないのに、アメリカが日本の車を何百万台も輸入しているのは不公平だ」などと、従来の主張を繰り返しました。
トランプ氏は、相互関税の交渉期限の7月9日よりも前に、各国にも同様に通告をする書簡を送る方針だとしています。
ただ、関税率に関しては各国の状況に応じて変えるとし、交渉の詳細には言及しませんでした。
青木官房副長官:
トランプ大統領の発言は承知いたしておりますが、その発言を含め、米国政府関係者の発言の逐一にコメントすることは差し控えたい。引き続き、日米双方の利益となる合意の実現に向けて、真摯(しんし)かつ誠実な協議を精力的に続けていきます。
アメリカでラトニック商務長官と7回目の日米交渉にあたっていた赤沢経済再生相は、滞在期間を延長しましたが、交渉を主導するベッセント財務長官との会談は実現せず、30日午後、日本に帰国します。
石破首相は、帰国した赤沢経済再生相から直接報告を受け、今後の対応を検討する見通しです。