フランス政府は29日から、公園やビーチなど子どもが出入りする場所での屋外の喫煙を全土で禁止しました。

29日から喫煙が禁止されたのは公園や学校の周辺やバス停のほか、図書館やスポーツ施設など、子どもが出入りできる施設の屋外です。

WHO=世界保健機関によると、2022年時点での15歳以上のフランス人の喫煙率は34.6%で、19.2%の日本人と比べると高い水準となっています。

政府はフランス国内で1日あたり200人以上が喫煙により死亡していると指摘していて、今回の取り組みは子どもを受動喫煙から守ることや、今の子どもたちを「喫煙のない世代」にする狙いがあります。

違反者には今後135ユーロ、約2万2000円の罰金が科される可能性がありますが、パリの人たちの評価はさまざまです。

肯定派の市民:
私にとってはあまり困ることではありません。むしろ、子どもたちを守るという点で良いことだと思います。

否定派の市民:
もしかすると、公園なら(禁煙の)効果があるかもしれませんが、正直言ってフランス人の性格を考えると、この法律がちゃんと守られるとはあまり思えません。罰金がたくさん課されるなら別ですが。

法律が施行された29日も、公園では喫煙を続ける人が…。

喫煙者:
普通に考えて、公園でタバコを吸うことって、そこまで悪いことじゃないと思うんです。もう少し理解を示してくれるといいんですけどね。法律で決まっているからといって、それが必ずしも道徳的に正しいとは限りません。それが僕の考えです。

子どもを受動喫煙から守ることが出来るのか、実効性のある取り組みが期待されます。

フジテレビ
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国際取材部
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