中国外務省の副報道局長は、和歌山県で飼育されていたパンダ4頭が、28日に中国に帰国するのを受けて、「パンダは友好の使者であり、日中間で良好な協力関係を築いてきた」と述べました。
和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで飼育されていた4頭のジャイアントパンダは、28日、中国へ帰国します。
さらに来年2月には、東京・上野動物園の2頭も帰国予定で、日本国内からパンダが姿を消すことになります。
こうした中、中国外務省の郭嘉昆副報道局長は27日の記者会見で「日本がジャイアントパンダの再貸与を希望している」との質問に対し、「パンダは友好の使者であり、これまで日中間で良好な協力関係を築いてきた。今後も日本を含む世界各国のパートナーと協力を強化していきたい」と述べました。
一方で、日本への再貸与については、具体的な言及は避けました。
パンダを巡っては今月3日に、中国の李強首相と河野洋平元衆院議長が北京で会談していて、李氏は日本からの貸与希望について「重要な提案として受け止める。
パンダの件は高く重視している」と述べています。