80年前、広島や長崎に落とされた原爆。
被害の様子を写真や絵画で伝える展示会が県議会の議事堂で開かれました。
原爆写真展は広島や長崎に原爆が投下されてから80年となるのを節目に県被爆者協議会が開きました。
写真展はこれまで県内各地で開かれていましたが、県議会議事堂で開かれるのは今回初めてです。
原爆投下直後の広島市の写真や火傷を負った人々が川に飛び込んだり水を求める絵など47点のパネルが展示され、当時の悲惨な状況を生々しく伝えています。
25日、開かれた開会式には県被爆者協議会の小島貴雄会長と武田慎一議長が出席しました。
*富山県被爆者協議会 小島貴雄会長
「戦後80年の節目、県内や日本の被爆運動がどう進展していくか、それぞれの皆さんの考えを高めてほしい」
全国の地方議会では、核兵器禁止条約を批准していない日本政府に対し、意見書や決議で批准を求める動きが相次いでいます。
県内では意見書を採択した地方議会は黒部市、立山町、入善町の3つの自治体にとどまっていて、全国の採択率40パーセントに対して県内は19パーセントと低い水準となっています。
県議会でも意見書を採択していませんが、今年2月に小島会長や日本被団協の講演会を開くなど被爆の実相を伝えようとする動きがあります。
*富山県議会 武田慎一議長
「原爆や平和は政治的ではなくて、同じ民族が21万人亡くなったことを受け止めなければならない」
「さらに協議をしながら前に進めたい」