気象庁は関東甲信地方では、引き続き6月27日明け方にかけて、低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水に注意・警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意するよう呼びかけています。
日本海に低気圧があって東へ進んでおり、寒冷前線が東日本から西日本にのびています。
関東甲信地方では、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となっており、雷を伴った激しい雨が降っている所があります。寒冷前線は、27日朝にかけて関東甲信地方を通過し、大気の非常に不安定な状態は27日明け方にかけて続く見込みだということです。また、これまでに降った雨により地盤の緩んでいる所があり、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。
■雨の実況
降り始め（24日午後0時）から26日午後3時までの降水量（アメダスによる速報値）
栃木県
那須高原 168.0ミリ
日光市五十里 96.0ミリ
鹿沼 63.0ミリ
群馬県
高崎市榛名山 119.0ミリ
■雨の予想
関東甲信地方では、6月27日明け方にかけて雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨の降る所があるでしょう。雨雲が予想以上に発達した場合や、発達した雨雲がかかり続けた場合には、警報級の大雨となる可能性があるということです。
・26日から27日にかけて予想される1時間降水量（多い所で）
関東地方北部 50ミリ
関東地方南部 30ミリ
甲信地方 30ミリ
・26日午後6時から予想される24時間降水量（多い所で）
関東地方北部 100ミリ
関東地方南部 70ミリ
甲信地方 50ミリ
気象庁は関東甲信地方では、27日明け方にかけて、低い土地の浸水や土砂災害、河
川の増水に注意・警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意するよう呼びかけています。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもあるので、農作物や農業施設の管理にも注意が必要です。
