プールの利用者が増える夏本番を前に、きょう金沢市内のプールでは水中で溺れた人を安全に救助するための訓練が行われました。

金沢市東力町の西部市民プールで行われた訓練には施設のスタッフや監視員などおよそ20人が参加しました。

訓練はプール内で溺れて意識がない人を救助するという想定で行われました。
講師を務めた日本赤十字社石川県支部の指導員はプールに飛び込みをした人が溺れた場合、首の頸椎を痛めている可能性があると説明しました。

指導員:
担架の使い方指導「(担架を)沈めて溺れた人の下に敷いて上がらせる

救助する際には水の抵抗で症状が悪化することを防ぐため、担架を使用しながら複数人で救助する方法や、救急車を手配しスムーズに搬送するための手順などを確認しました。

日本赤十字社石川県支部 水上安全法指導員岩本勝さん:
子供たちや遊泳者が遊んでいるのをただ見るだけでなく、顔を見てあげる。
笑顔で遊んでいるのか苦しい顔をしているか顔を見ることで表情から次の行動が予測できるのでそれによって引き揚げた方がいいとか一声掛けた方がいいとか監視のポイントはある。事故が起きてからどう救うかを考える前にそうならないための監視体制をどうするかに重点を置いていただきたい。

プールを運営する金沢市スポーツ事業団によりますと7月から8月の夏のシーズンはプールの利用者数が他の月に比べて2倍ほど増加するため、訓練を重ねながら万が一の事故に備えたいとしています。

石川テレビ
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