フジテレビの親会社の株主総会が、25日行われました。
中居正広氏をめぐる一連の対応などの問題を受けて、会社側が提案した取締役選任案が承認され新体制が発足しました。
25日午後6時半過ぎ、株主総会を終えて記者会見を行ったフジ・メディア・ホールディングスの清水賢治新社長。
フジ・メディア・HD 清水賢治新社長:
新しい経営体制が株主の皆さまからのご信任をいただけたことで、私どもの今後の経営方針である改革アクションプランを、着実に実行していくための環境が整ったものと考えております。フジ・メディア・HDが生まれ変わるために真摯にご検討をいただいた、すべての株主の皆さまに心より感謝申し上げます。
中居正広氏を発端とした一連の問題発覚から約半年、3000人以上が出席したフジ・メディア・ホールディングスの株主総会は謝罪の言葉から始まりました。
フジ・メディア・HD 金光修前社長:
皆さまにご迷惑とご心配をおかけしましたことを、心よりおわび申し上げます。
今回の株主総会、最大の焦点は取締役候補の選任です。
会社側が提案した取締役候補は11人。
フジテレビの清水社長の他、ファミリーマート元社長の澤田貴司氏など社外取締役が過半数を占める案が可決承認されました。
候補者全員が8割以上の信任を得たということです。
一方、アメリカの投資ファンド、ダルトン・インベストメンツが独自に提案した12人の選任案は、反対多数で否決されました。
約4時間半にわたった株主総会には、実業家の堀江貴文氏も姿を見せ、会社の方向性などについて質問する場面も。
実業家・堀江貴文氏:
IPとかメディアとかそういった事業で、Netflixとかそういったものを追撃するような会社にするのか、しないのか、するにあたっては認定放送持株会社であることは経営の足かせになるので、その辺は考えると言っていた。清水さん、めちゃくちゃちゃんとした人だったので、すごく良くなる可能性は出てきたのかなと思う。
総会に出席した株主からは「私はダルトンに入れた。変わってほしいと思った。一石を投じるという形で投票した」「これからですよね、役員の方が変わるので。これから本当に『フジテレビ変わったな』ということ」「コンプライアンスとか含めて時代にのって、放送局が生まれ変わる瞬間に立ち会えて良かった」といった声が聞かれました。
4月から6月にかけてのCMスポンサーの契約状況は170社と、2024年の28%にとどまっているフジテレビ。
フジ・メディア・HD 清水賢治新社長:
社外取締役の方々は歴戦の勇者みたいな方が多いです。我々がやらないといけないこと、ゼロベースで変革しなければいけないことは忌憚(きたん)なき意見をいただける。社会から必要とされる企業に生まれ変わることができるよう、新しい取締役会のもとでグループを挙げてまい進してまいります。