フロント部分が宙に浮いた状態で止まるトラック。
今にも落ちてしまいそうな危険な状況です。

トラックが止まっているのは、崩落した橋の先端です。

橋が崩落した現場は中国・貴州省の山あいを走る高速道路の高架橋。
現地時間24日の午前7時40分ごろのことでした。

23日から降り続いた豪雨による土砂崩れで橋が崩落。
橋を走行していたトラックの運転手は崩落に気づき、落下寸前に止まったとみられています。

動画には撮影者とトラック運転手との緊迫のやり取りが残されていました。

撮影者:
危ない!こんなことになって。もう消防士たちを待つしかないな。

トラックの運転手:
でも消防に電話をかけたけど、つながらないんだ。

撮影者:
電波がないんだ。

トラックの運転手:
うしろから車が追突しないように見ててくれよな。

橋の高さは約219メートルで、落下寸前のところで難を逃れたトラックの運転手は、駆けつけた救助隊によって無事に救出されたということです。

橋の崩落現場を捉えたドローンの映像には、土砂に埋もれた数台の車が確認できますが、人は乗っておらず、事故によるけが人はいなかったということです。

今回の豪雨は、深刻な洪水被害ももたらしました。

高架橋の崩落現場から約65km離れた街の様子を見ると、豪雨によって街は茶色く濁った水にのまれ、水没しています。

さらに、濁流は滝のような勢いでショッピングモールに押し寄せました。

地元メディアは「30年に一度の大規模な洪水が発生した」と報じています。

豪雨のピークは過ぎましたが、土砂災害などが発生する恐れがあり、警戒が続いています。

一方、アメリカ・ニューヨークなどでは異常な猛暑に悲鳴が上がっています。

ニューヨークのセントラルパークの前では、手元の温度計は40度を超えていました。
熱気で息苦しく、頭がぼーっとしてくるような暑さだといいます。

涼を求め、噴水で水浴びをする子どもたちに、木陰のベンチに腰かけ涼む人。
街の至る所で、暑さをしのぐ人の姿が見られました。

手元の温度計が摂氏44.1度を示したこの日、ボストン・ニューヨーク・首都ワシントンなど、アメリカの北東部全域で猛暑警報が発令されました。

ニューヨーク市内では、各地で最高気温37.7度を記録。
ここ13年で最も暑い1日となりました。

ロサンゼルスから観光で訪れたという女性は「マジで?オーマイガー」と、驚きを隠せない様子。
ニューヨークに住んで4年になるという女性も「外に出た瞬間汗が噴き出して、溶けそうになるくらい暑い。きょうは信じられないほど暑い」と話していました。

暑さにより毎年500人以上が死亡しているニューヨーク。
市は高齢者や健康上の不安を抱えている人などに対し、外出を避け、空調設備のある室内で過ごすよう呼びかけています。

フジテレビ
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国際取材部
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