大手牛丼チェーン、吉野家が25日、都内で開いた新商品の発表会。
ここで株式会社吉野家・成瀬哲也代表取締役社長自らが紹介したのが、創業125年で初となる麺のメニュー「牛玉スタミナまぜそば」。
通常の牛丼と同じ味の牛肉や天かす、ネギ、卵などが麺の上にのっていて、トッピングのニンニクなどと混ぜて食べるのだといいます。
CMに出演するタレントの藤田ニコルさんがひと足早く、試食しました。
CMに出演・藤田ニコルさん:
おいしい。キムチの酸味もプラスされて、また違った味わいで食感がより楽しくなる。
このメニューは8月末までの夏季限定で、7月4日から全国の吉野家で発売されるということです。
かつては牛丼ひと筋だった吉野家ですが、今でははなまるうどんやせたが屋など複数の麺チェーンを傘下に抑え、ラーメンの提供食数で世界一という目標を掲げています。
ところが、ラーメン店を巡っては2021年以降、倒産件数が増加傾向。
2024年は72件と過去最多になりました。
そんな状況でも、ラーメン業界に進出する大手外食チェーンは相次いでいます。
25日も店の前に行列ができていた東京・お茶の水にあるラーメン店、伝説の肉そば屋。
国内と海外を合わせて208店舗を展開する丼チェーン、伝説のすた丼屋が5月にオープンさせた店です。
看板メニューは、ニンニクがたっぷり入ったしょうゆ味の肉そばです。
競争が厳しいラーメン業界にあえて参入した理由を、株式会社アントワークス新規事業営業部・白石大介さんに尋ねると「お米の物価高騰が一番の理由ですね。お米の場合ですと、300グラム提供するときにコストが105円かかってしまうが、それが同じ量で麺ですと50円ほどで抑えることができる。約半分のコストになる」と話しました。
価格の高騰が続く米と比べ、小麦の価格は安定していて、同じ量だとコストが半分で収まるのだといいます。
株式会社アントワークス 新規事業営業部・白石大介さん:
コストが2倍になってしまうからといって、お値段を上げるわけにはいかないので、お客さまへ還元するためには安い食材を使って、よりよいクオリティーの高い商品を出して行くのが狙いです。
米の価格高騰でラーメン業界への進出を決めたというこちらのチェーン。
2026年2月までに、あと2店舗ほどオープンさせる予定だということです。