石油精製大手の「富士石油」が、国内で製造した石油製品の原料に外国産を混ぜて国産と申請し、約4億5000万円の不適切な税金還付を受けたことが分かりました。
関係者によりますと、「富士石油」は国内で製造した石油製品の原料「ナフサ」に輸入分を混ぜ合わせたにもかかわらず、全て国産と申請していたということです。
国産のナフサは一定の要件を満たすと税金が還付される仕組みがありますが、東京国税局は、外国産は対象外であり、不適切な還付申請と指摘しました。
「富士石油」は約4億5000万円を返納していて、「外国産と国産を混ぜ合わせても品質に問題はなく、還付を受けようとして混ぜたわけではない」とコメントしています。