立憲民主党の野田代表は25日、栃木県宇都宮市で行われた会合で、次の臨時国会でガソリン税の暫定税率廃止を実現するため、「参院も与党を過半数割れにしなければいけない」との考えを示した。
野田氏は会合で、先の衆院選を受けた衆院本会議場について「佃煮にしたいぐらい自民党だらけだったが、少数与党政権に追い込むことができた。まさに風景が変わった」と指摘した。
その上で、「予算や法案の修正もたくさんできるようになった。民意が反映される国会に変わってきた」との認識を示した。
立憲など野党7党が共同提出したガソリン税の暫定税率を廃止する法案は、与党が過半数割れしている衆院本会議で20日に可決された。
しかし、21日の参院財政金融委員会での採決に与党側は応じず、通常国会は22日に閉幕し、法案は廃案となった。
野田氏は「参院も与党を過半数割れにしなければいけないと、その時、本当につくづく思った」と振り返った。
そして、「物価高であり、中東情勢が緊迫して原油高騰の可能性が十分ある時に、政治決断ができない政権は民意を全く反映してない政権だ」と強調し、次の臨時国会でガソリン税の暫定税率廃止を実現したいとの考えを示した。
野田氏は7月の参院選について、「躍進するためには、保守王国と言われている1人区で、次々自民党をやっつけなければいけない」と訴えた。