愛媛県松山市のデパートで、色鮮やかな「スペインタイルアート展」が24日にスタートしました。スペインの「陶芸の町」といわれるバレンシアで20年間、陶芸を学んだ船戸あやこさんの個展です。
船戸あやこさん:
「地中海の沿岸でとれる真っ白い土から作ってるんですよ。日本の焼き物にはないきれいな色をまず感じてほしいですね」
船戸さんが生み出した「スペインタイルアート」は、粘土で作った平面画を細かくカットしてモザイク状にすることで、より光の反射が多くなり繊細な美しさを表現。粘土や釉薬などの素材は全てスペインから直接取り寄せ手作業で作っています。
松山三越では船戸さんの個展が始まり、タイル画や立体的なオブジェなど約300点が展示されています。
作品の一つでモチーフにしているのが、スペインでは“幸運を呼ぶ生き物”とされるハリネズミ。スペインらしく鮮やかな色彩で、特に体の針の部分の作業が大変だったといいます。
船戸あやこさん:
「針を1個1個粘土で付けていくんですね。背中全部埋めつくすので、その作業がすごく大変ですね」
背中の針1本1本も全て手作業で作ったということです。
また自宅にこもりがちな梅雨の時期に家で楽しめる作品も。「アロマタイル」はミントグリーンを基調にウサギな鳥などの動物がデザイン。しかも動物の周囲に施された白の部分からは香りが漂ってきます。
船戸あやこさん:
「この白い丸いところにあえて上薬をかけてないんですね、こういうアロマエッセンスを染み込ませていただけるんですよ。いま梅雨の時期なので、こんな香りがあると気分もリフレッシュしますよね」
このほか「生命の大樹」を中心に置いた作品は、回りにゾウや龍、ウサギなどの動物が集まり、モザイク状に細かくカットした背景と、カットされていない動物たちとの対比で立体感とコントラストが際立っています。
来場者:
「とても色鮮やかで活力になる、元気をもらえると思います」
この作品展は6月30日まで開かれています。
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