北朝鮮による拉致問題に取り組む島根県議会の議員連盟のメンバーが、県内の特定失踪者の家族と意見交換しました。
家族からは一日も早い解決を求める声があがりました。
松江市で開かれた意見交換会には、島根県議会の北朝鮮拉致問題解決促進議連の福田正明会長など参加議員と、拉致された疑いが排除できないとされる県内の特定失踪者3人の家族、支援者など約60人が出席しました。
このうち、1973年に行方が分からなくなった津和野町の益田ひろみさんの姉・石川景子さんは、半世紀以上に渡って肉親との再会がかなわない現状に、切実な思いを述べました。
特定失踪者家族・石川景子さん:
私ももう若くないので、とにかく顔を見るだけでいいんです。皆さんに迷惑を掛けますがお願いします。
家族にとっても、残された時間は少ないと訴えました。
北朝鮮拉致問題解決促進議員連盟・福田正明会長:
日本人は怒っているというこが北朝鮮に届くように、一日も早く返せという活動を地方議会としても続けていくことが重要だと思う。
県内出身者や関係者に政府が認定した「拉致被害者」はいませんが、議員連盟は今後も拉致問題の早期解決に向け、政府に対し、特定失踪者の調査を進めるよう働きかけるとともに家族や関係者の支援を続けていくことにしています。