障害福祉と介護のサービスを提供している鳥取市の一般社団法人「イナバ総合福祉会」が、市に人件費を不正請求していたり、利用者に必要な支援や介助を提供していなかったなどとして、市が6月24日付でイナバ総合福祉会に対し、「指定取り消し」などの行政処分を下しました。
処分を受けたのは、障害福祉サービスと介護サービスを提供している鳥取市の一般社団法人」イナバ総合福祉会」です。
鳥取市によると、2023年5月から2024年6月にかけて障害福祉サービスの利用者1人に対し、計画では2人のホームヘルパーでサービスを提供するところを1人で対応させ、実際にサービスを提供した時間以上の報酬を不正に請求していたということです。
これにより市からの介護給付費、あわせて約340万円を不正に受け取っていました。さらに監査でも虚偽の答弁をしていたということです。
また介護サービスでは、利用者1人に対して適切な回数の訪問をせず、必要とされる支援や介助を怠り、虐待に相当する不正な行為があったとしています。
これを受けて市は6月24日付で、「イナバ総合福祉会」に対し、障害福祉サービスの「指定取り消し」、介護サービスについては新規の受け入れを3ヶ月間停止する処分を下しました。
市は不正に請求した介護給付費の返還と加算金を求めることしていて、額はあわせて約476万円になるとしています。