佐々町発注の公共工事の官製談合事件で、前町長の古庄被告らと共謀し、工事を落札した男の初公判が長崎地裁で開かれました。
即日結審し、検察は懲役1年を求刑しました。
公契約関係競売入札妨害の罪に問われているのは、佐世保市原分町の会社員 中島幹人被告(68)です。
起訴状などによりますと、電気工事会社の代表取締役をしていた中島被告は2024年6月、古庄前町長と土木建設を請け負っていた山口被告と共謀し、図書館の照明をLEDにする工事の指名競争入札で最低制限価格に近い金額で落札し、公正を害した罪に問われています。
24日の初公判で中島被告は 「間違いありません」と起訴内容を認めました。
検察側は「落札で1千万円の営業利益を得た」「落札の謝礼に山口被告に現金10万円を渡した」として、懲役1年を求刑しました。
一方、弁護側は、「強く反省し、今後同じような過ちを繰り返さないように会社に伝えている」などとして執行猶予付きの判決を求めました。
判決は7月14日です。