秋田県湯沢市でイチゴが盛んに収穫されています。甘さと酸味のバランスが良く、生産者は品質に太鼓判を押します。
湯沢市秋ノ宮では夏に収穫するイチゴを栽培しています。この地区のイチゴ栽培は60年以上前に菅義偉元首相の父が始めました。
猪俣公太さんの畑では、例年より1週間から10日遅い6月8日に収穫が始まりました。春先に天候が安定しなかったため生育が遅れたものの、2025年も無事に収穫の時期を迎えました。
地区のイチゴはハウスを使わず屋外で栽培する露地栽培で、昼と夜の寒暖差が重要です。寒暖差で実が引き締まり、香りや味が強いほか、ハウス栽培に比べて日持ちするということです。
Farmer粋・猪俣公太さん:
「ことしは出来が良い。露地ならではの濃密な味が出せるイチゴ。甘すぎず、酸味と甘みのバランスが良い」
地区で収穫された約50トンのイチゴは、例年ほとんどが首都圏に出荷されます。2024年の売り上げは1億円で、この時期に出回る国産イチゴとしては販売量・販売額ともに全国一です。
猪俣公太さん:
「イチゴの味は毎日変わる。晴れが続いたり雨が続いたりすると変わる。そこが自然の恵みだと思う。生産者もいろいろと工夫して良いものを出している。この機会に食べてファンになってほしい」
秋ノ宮地区のイチゴの収穫は7月中旬まで続きます。