IAEA(国際原子力機関)のグロッシ事務局長は、アメリカ軍が攻撃したイランのフォルドゥ核施設について「重大な損害が発生したとみられる」と述べました。
IAEAは23日、米軍によるイランの核施設への攻撃を受けて、緊急の理事会を開きました。
この中でグロッシ氏は、米軍が地下貫通爆弾「バンカーバスター」を使用したフォルドゥの核施設ついて、「使用された爆発物と、遠心分離機の振動に対する極めて敏感な性質を考えると、非常に重大な損害が発生したとみられる」と指摘しました。
グロッシ氏はまた、イランに対しては交渉の場に復帰するよう呼びかけ、関係国に対しても緊張緩和に向けた対応を求めました。
22日にはイラン国会がNPT(核拡散防止条約)を脱退する可能性を議論したとみられ、国際的な核不拡散体制からの離脱を示唆する動きとして懸念が高まっています。