アメリカのトランプ大統領がイランの核施設攻撃の数日前にイスラエルのネタニヤフ首相に支援を要請していたとアメリカメディアが報じました。

アメリカのニュースサイト「アクシオス」は22日、トランプ氏は先週、ネタニヤフ首相に対しイランとの交渉が進展しなければ攻撃を決行すると伝え、B-2爆撃機の進路を確保するためにイラン南部の防空システムを事前に破壊してほしいと依頼したと報じました。

アメリカ側は標的となる防空システムのリストも提示していて、イスラエル軍は攻撃の48時間前から空爆を行い、アメリカの作戦を軍事的に支援したと伝えられています。

また、複数の当局者の話としてトランプ氏がトルコのエルドアン大統領の仲介で、イランとの高官会合を今月17日に開催する方向で調整が進められていましたが、イラン側が最高指導者ハメネイ師と連絡を取ることができず、交渉は不成立に終わったということです。これにより、外交解決の可能性は閉ざされ、アメリカが軍事行動に踏み切る決断を固めたとしています。

さらに、アメリカのCNNは22日、トランプ政権がこの軍事攻撃を事前に与党・共和党の幹部にのみ通告し、野党・民主党には攻撃後に初めて伝えていたと報じました。国家安全保障に関わる重大な行動は超党派で共有されるべきだという指摘もあり、政権への批判が高まっています。

こうした中、トランプ氏は22日、自身のSNSに「体制転換という表現を使うのは政治的に正しくないが」と前置きした上で「現在のイラン体制がイランを再び偉大にできないのなら、なぜ体制転換が起きないのか」と投稿しています。

フジテレビ
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国際取材部
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