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6月と言えば、梅雨・紫陽花・ジューンブライドなど様々なイメージがありますが…
今回、注目したのがこちら!!「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」。
古代から伝わる6月の神事ですが、知らない人が多数でした。

どんなものか、岩沼市にある「竹駒神社」を訪ねました。
西暦842年創建の神社で日本三大稲荷としても知られています。

伊藤瞳アナウンサー「『夏越の大祓』とはどんなものでしょうか?」

権禰宜 平澤紀穂さん
「『大祓(おおはらえ)』というのは年に2回、6月そして12月に行われる神事・行事で、茅の輪というものを設けそれを皆様にくぐっていただくこと、あるいは人形(ひとがた)を用いて祓い清めて無病息災を祈願致します。」

「チガヤ」という稲科の草を束ねて作られた大きな輪っか。本殿に向かう手前の参道に置かれるもので、手水の後にこの茅の輪をくぐり、参拝することを夏越の大祓と言うんです!

伊藤瞳アナウンサー「どんな由来があるんですか?」

権禰宜 平澤紀穂さん
「古くから伝わっている説話のひとつに蘇民将来という説話がございまして」

「スサノオノミコトがある時、旅をしていました。その途中、泊まる場所を求めて巨旦将来という裕福な人物に会いますが、泊まることを断られます。その後に巨旦の兄である蘇民将来を尋ねたところ、貧しいながらも快く泊めてくれ、精一杯、もてなしてくれました。感激したスサノオノミコトはその礼として蘇民将来の娘に、疫病から免れる「茅の輪」を授けました。この「茅の輪」のおかげで、蘇民将来の子孫は繁栄していくことになったのです。」

そんな説話が語り継がれ、今では茅の輪をくぐる形で無病息災を祈願するようになったんです。茅の輪のくぐり方は、軽く一礼をして、八の字を描くように左から、右・左と周ります。茅の輪をくぐった後は普段通りに本殿を参拝します。
さらに大祓にはもうひとつ「人形」を使ったお清めがあります。「人形」に3回息を吹きかけ、その後に全身をこの人形で撫で、半年間の穢れをとります。

お清めに使った人形は6月30日の大祓の後にお焚き上げされます。

竹駒神社では交通安全を祈願する「車形」もあります。
古来から続く「夏越の大祓」。6月30日に行われる神事で前半の厄を落として、残す半年間の無病息災を願ってみてはいかがですか?

さらに大祓の翌日、7月1日から始まるのが「初詣」ならぬ「夏詣」。竹駒神社ではこちらも楽しめます。

権禰宜 平澤紀穂さん
「当社では『竹駒様の夏詣』と称しまして、境内の参道にたくさんの風鈴、あるいは風車を飾り、暑い中でも涼しさを感じて頂きながらご参拝頂きたいと思っております」
「夏詣」期間中は夏の境内をイメージした期間限定の風車おみくじや夏らしいデザインの「夏詣」限定御守りもあります。

「夏越の大祓」のあとは境内にあるカフェをチェック!
2024年12月にオープンした「竹駒の杜CAFE一粒万倍」。
境内の中に佇むこちらのカフェでは「夏詣」に向けて作られた夏季限定の新メニュー福六とろみそば(1,100円)があります。
「最高です。のど越しの良い蕎麦と6種のとろみが非常に相性抜群です」
「商品名が『福六』と言いますが、福六というのは神社とかかっているんですか?」

竹駒の杜CAFE一粒万倍 清水政也さん
「『福六』というワードに『福六・幸福』と『俸禄』という意味が入っています。めかぶ・オクラ・アカモク・なめこ・とろろ・卵黄の6種類のとろみがある食材を蕎麦に乗せて、夏バテ防止を狙っているんですけど、縁起の良い食べ物になってくれれば良いなと思って作ってます。」

こちらは『一粒万倍パフェ(1,320円)おみくじ付』。『一粒万倍』という意味が、一粒のお米から成長して籾になって万倍にも広がっていくという縁起の良い言葉です。」

パフェには「一粒万倍」にちなんで米粉を使ったスポンジケーキが入っています。

清水政也さん
「米粉を使ったふんわりもっちりするような食感が楽しめると思います」

仙台放送
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