障害があっても懸命に生きる姿が私たちの心も動かした。

釧路市動物園は、メスのアムールトラ「ココア」が6月18日夜、死んだと発表した。

生まれつき後ろ足に障害

2008年に生まれたアムールトラのココア。

双子のタイガとともに生まれつき後ろ足に障害があった。

しかし、懸命に生きる姿が多くの人に感動を与え、治療や検査のためにと、行われた募金活動ではこれまでに2300万円以上が集まった。

双子のタイガとじゃれあう姿
双子のタイガとじゃれあう姿
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釧路市動物園によると、「ココア」は2025年4月から食欲が減り、体力が落ちてきた。

5月24日には17歳の誕生日を迎えたが17日、体力の低下が見られたため展示を中止に。

そして、6月18日午後7時半ごろ、飼育員が呼吸が止まったことに気付き獣医師により死んだことが確認された。

生前の「ココア」
生前の「ココア」

「明日に向かっていく大切さを体現」

「園内にはココアの安らかな眠りを祈って献花台が設けられ、多くの花が手向けられています」(沼田海征記者)

「(ココア)前を向いて一生懸命日々を過ごしていく、明日に向かっていくことを、あんなに優しい顔をしているのに体現してくれた」(京都から献花に訪れた人)

園は、近くココアのお別れ会を開くことを検討している。

献花台には多くの花が
献花台には多くの花が
北海道文化放送
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