島根県邑南町の温泉施設「いわみ温泉霧の湯」で、基準値を超えるレジオネラ菌が検出された問題で、邑南町と指定管理者が20日に会見を開き、正式な検査の結果、最大で基準値の1500倍のレジオネラ菌が検出されたことを明らかにしました。
問題があった邑南町の「いわみ温泉霧の湯」は、邑南町が所有し、江津市の一般社団法人が指定管理する温泉施設です。
6月11日に採取した浴槽水の水質検査の速報値で、基準値を超えるレジオネラ菌が検出されたとして、18日から浴室の利用を中止しています。
町と指定管理者は、正式な検査結果が判明したとして20日に会見を開きました。
町の説明によると、男女合わせて12の浴槽からレジオネラ菌が基準値の35倍から最大1500倍も検出されたということです。
これまでに利用者から体調不良を訴える連絡が1件ありましたが、因果関係は現段階ではわからないとしています。
この温泉施設は、新型コロナウイルスなどの影響で一時休業していましたが、2025年4月に3年ぶりに営業を再開したばかりでした。
町は必要な対策を取った上で再検査し、検出されなければ再開に向けた協議を行うとしています。