広島県を訪問中の天皇皇后両陛下は、11年前の大規模な土砂災害の被災地を訪問されました。

広島訪問二日目、宿泊先を出発した両陛下は沿道に集まった人たちに手を振り、広島市安佐南区を訪問されました。

この一帯では2014年、豪雨による大規模な土砂災害で77人が犠牲になり、土石流を防ぐため砂防えん堤と呼ばれるダムが整備されました。

両陛下は以前から被災者に心を寄せていて、当時の状況や川の流れ、ダムの仕組みなどについて説明を受けられました。

気温30度を超え、強い日差しが注ぐ中、水問題の研究を続ける陛下は「本当に大きな被害だったんですね」と質問を重ね、皇后さまとともに多くの住宅が押し流された川の上流と下流を見つめて黙礼し、犠牲者を悼まれました。

戦後80年にあたる広島訪問で、午後には原爆養護ホームを訪れ、高齢の被爆者から話を聞かれる予定です。
(「Live News days」6月19日放送より)