政府の随意契約で売り渡された備蓄米が、6月17日に流通大手「イオン」の岩手県盛岡市の店舗で販売されました。朝から長い行列ができました。
盛岡市の「イオンスタイル盛岡南」では、開店を前に朝から約230人が列を作りました。
特設売り場では、目線を超える高さまで積み上げられた備蓄米がずらりと並んでいます。
午前8時に店が開くと、待ちわびた人たちが次々に備蓄米を手に取っていました。
17日に販売されたのは2022年産のいわゆる「古古米」で、価格は5Kg・税込み2138円。1人1袋限定で1900袋が用意されました。
イオン東北の店舗では東北6県で初めての販売だということです。
購入した人からは「高すぎると買えなくなってくるので、やはり安い方が安心できる」「これからも備蓄米を色々な店で売ってほしいと思う」という声が聞かれました。
イオン東北岩手事業部 佐藤吉弘事業部長
「米の価格が上がって、非常に生活が大変だと切実な声をたくさん聞いているので、販売できるのがうれしい」
イオン東北によりますと、用意された1900袋の備蓄米は午後5時までに8割ほど売れているということです。
イオン東北が運営する県内の店舗での次の備蓄米の販売時期は未定だということです。
また、県内の他の小売店に備蓄米について取材したところ、薬王堂は「時期は未定だができるだけ早く販売したい」、いわて生協は「6月中の販売を目指す」、ドン・キホーテも「販売に向け準備中」としています。