熊本・山鹿市消防本部に勤めていた元消防士の男性が、パワハラによる公務災害に認定されたことが分かった。消防本部は「認定されたことを重く受け止め、近く本人に謝罪する」としている。

マッサージや休日トレーニングの強要

山鹿市消防本部や関係者によると、公務災害に認定されたのは元消防士の30代の男性。

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上司や先輩、複数の同僚からハラスメント行為を受けたとして、2023年6月から病気休暇。その後、休職を経て依願退職している。

元消防士は「上司や先輩たちからマッサージを強要されたり、『辞めろ』などの暴言を受けた他、休日に家まで来られ、自主トレーニングへの参加を強制された」などパワハラを受けたという。

これまで消防本部はパワハラ認めず

6月16日に開かれた山鹿市議会で、議員から「元消防士が申請していた地方公務員災害補償基金で公務災害が認定されたと聞いている」と質問が上がった。

消防本部の黒田武徳消防長は「認定されたことは把握している」とした上で、「重く受け止め、元職員に対して深くおわび申し上げます」と謝罪した。

消防本部はこれまで元消防士からの訴えに対して、パワハラとは認めていない。消防本部は今後、第三者を入れたハラスメント対策委員会で調査するとともに、近く本人に謝罪するとしている。

(テレビ熊本)

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