16年前、大村市で、内縁の妻を殺害した罪に問われている男の裁判員裁判2日目です。
17日は法医学の専門家への証人尋問があり、検察側がハンマーだと主張している凶器について「特定できていない」と証言しました。
この裁判は、諫早市のプレハブ倉庫から白骨化した遺体として見つかった松永千賀子さん(当時40代)を内縁の夫で住所不定の無職 馬場恒典 被告(74)が頭などを殴って殺害したとして殺人の罪に問われているものです。
馬場被告は「殺していない」と無罪を主張していますが、検察側は馬場被告が知人に処分を依頼したハンマーが凶器だと主張しています。
そこで17日の裁判では法医学の専門家への証人尋問が行われ、専門家は右の側頭部に少なくとも2カ所の打撲などがあったと証言しました。
この傷は「小型の鈍体で殴ったことは明らか」と述べましたが、ハンマーだという検察側の主張については「特定できていない」「バットや木刀も考えられる」との見方を示しました。
次回の公判は19日に行われます。