国民民主党の玉木代表は17日の記者会見で、参院選比例代表で擁立する須藤元気元参院議員について、過去の発言への懸念が出ているとして、「私と一緒に何らかの情報発信は適切にさせていただきたい」と述べ、須藤氏が説明の会見を開く際には同席したいとの意向を示した。
これまでに玉木氏は、ワクチン政策をめぐる過去の発言などが問題視されている須藤氏の記者会見について、「色々な皆さんからも、またネットでも疑問、質問をいただいているのでやってもらおうと思う」と述べていた。
17日の会見の中で、玉木氏は須藤氏について、「懸念が色々と表明されていることも事実だ」とした上で、「なぜ彼がそういう発信に至ったかも含めて、話もよく聞いたので、私とセットで説明責任は果たしていきたい」との考えを示した。
そして、「須藤さんとも話をしていて、どういう形で発信するか、今それも含めて検討している」と述べた。
須藤氏と共に、参院選比例代表に立候補する予定だった山尾志桜里元衆院議員は、過去の既婚男性との不倫疑惑などについて説明を求める声が高まり、記者会見を開いたが反発は収まらず、公認見送りとなっている。
また、玉木氏は、党の支持率下落について、「全国比例の候補者の選定等について、国民の皆さんから心配、懸念をいただいたことが影響していることは事実だ」とした上で、「我々が支持された原点に立ち戻って、手取りを増やす政策を訴えていく。仲間で力を合わせて一致団結していくことが遠回りのように見えて一番の近道だ」と強調した。
FNNが14・15両日に実施した世論調査では、国民民主党の支持率は7.9%で、3ポイント下げた前回の5月調査より、さらに0.5ポイント下落。
また、参院選の比例代表の投票先を尋ねたところ、国民民主党は8.8%で、立憲民主党の9.6%を下回った。4月調査では13.3%だったが、須藤・山尾両氏らの公認を内定した後の5月調査では11.4%で、今回はさらに2.6ポイント下げており、下落傾向は続いている。