G7(主要7カ国)首脳会議に出席しているアメリカのトランプ大統領は16日、開催国カナダのカーニー首相と会談し、G7に中国が参加しても「私は構わない」などと持論を展開しました。
トランプ氏はカナダ西部カナナスキスのG7サミット開幕を前に、カーニー氏との会談に臨みました。
G7の足並みを乱しているトランプ氏ですが、早くも持論を展開しています。
トランプ大統領:
(Qアメリカに次ぐ経済大国の中国を、なぜこの会議に参加させない?)それは悪い考えではない。私は構わない。誰かが中国の参加を提案したいのであれば、提案すべきだと思う。
トランプ氏は記者団から中国のG7の参加について問われると、前向きな考えを示しました。
また、「G7は以前はG8だった」と指摘し、ロシアを主要国の枠組みから排除したのは「間違いだった」との考えも改めて主張しました。
また、トランプ氏は、イスラエルとイランで攻撃の応酬が続いていることについて「イランはこの戦争に勝っているわけではない」と指摘し、「手遅れになる前に早急に話し合うべきだ」として、イランに対し早期に交渉に臨むべきだと呼びかけました。
G7サミットでは、事態の沈静化を求める共同声明の採択を調整していますが、声明の内容をめぐり調整が難航しているとみられ、アメリカメディアは、トランプ氏が署名しない意向と伝えるなど、早くもG7の亀裂が浮き彫りとなっています。