秋田県横手市十文字町では地域の特産品であるサクランボの収穫が最盛期を迎えていますが、4月の天候不順の影響で“不作”が見込まれています。収穫体験の受け入れの中止など農家は対応に追われています。
横手市の道の駅十文字には、旬を迎えたサクランボが並び、訪れた人たちが買い求めています。
仙北市から訪れた買い物客:
「注文していたところから断られてしまった。子どもたちも毎年楽しみにしているので、送ってやらなきゃと思い買いに来た」
多くの人が収穫の時期を待ち望んでいたサクランボですが、2025年は十分な量の確保が難しくなっています。
十文字地区では、サクランボの収穫が体験できる毎年恒例のイベントが14日から始まりました。
まるよし園では主力品種である佐藤錦の収穫を楽しむことができますが、木を見てみると、通常であれば3~4個実が付いているところに1個しか付いていないなど、実のなっていないところが目立ちます。
2024年に木が病気にかかったことに加え、4月の長雨による日照不足などの影響で不作が見込まれています。
まるよし園・柴田洋一郎さん:
「50年くらいやっているが経験上初めて。収穫量は7割くらい落ちるかな」
収穫量は大きく落ち込みますが、農園を管理する柴田さんは、サクランボを楽しみに訪れる客のために収穫体験の受け入れを続けています。
柴田さんは「全部が駄目なわけではないので、来たお客さんにはサクランボ狩りを楽しんでもらいたい」と話します。
客を笑顔にするために、生産者の努力は続きます。