いまなおロシアからの軍事侵攻を受けるウクライナの子どもたちが描いた絵画の作品展が、境港市で開かれています。

ロシアによる軍事侵攻前にウクライナの女の子が描いた作品。
鮮やかな色使いでにぎわう市場の様子を表現しています。

こちらは同じ女の子が軍事侵攻後に描いた絵です。
タイトルは「未来の人間」。傷ついた体には機械のパーツのようなものが付けられています。

境港市の市民交流センターみなとテラスで開かれている絵画展では、ウクライナとその周辺諸国の子どもたちが、軍事侵攻の前後で描いた作品など143点が展示されています。

地元住民で作る団体が、戦禍の子どもたちに思いを寄せてもらおうと、県外のNPO法人やウクライナの慈善団体の協力のもと開催しました。

軍事侵攻前は何気ない日常を切り取った明るいタッチの作品が多い一方、侵攻後は血を流す人たちや苦しむ人の表情など暗いテーマの作品が多く並びます。

訪れた人:
「心が痛くなってくる感じですね。侵攻前はすごく鮮やかなきれいな絵だったのが、侵攻後に子どもたちが書いたのが全然違う感じで、こうも違うものになるのか、心が痛い感じです」

主催者代表・田端久美子さん:
「子どもの心を、絵を通じて感じていただきたい。同じ子どもが侵攻前と侵攻後でこういう風に変わるので、子どもの心が理不尽な関係にあったとき、どういう風に変わるのか絵を通じて感じていただきたい」

絵画展は、境港市のみなとテラスで6月19日まで開かれています。

TSKさんいん中央テレビ
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