ミシュランガイドに掲載されたこともある、大阪の日本料理店の経営者らが、食中毒による営業停止期間中に、弁当を販売した疑いで逮捕されました。
食品衛生法違反の疑いで逮捕されたのは、河内長野市にある「日本料理 喜一」の社長・北野博一容疑者(69)と、店長で息子の博稔容疑者(41)ら3人です。
3人はことし2月、食中毒が発生し、保健所から店の営業停止を命じられていたにもかかわらず、その間にノロウイルスに汚染された仕出し弁当11個を販売した疑いが持たれています。
店によると「喜一」は、本格懐石を提供する飲食店で、過去にミシュランガイドに掲載されたこともあります。
捜査関係者によると、営業停止の原因となった食中毒が発生したとみられる日、社長の博一容疑者はノロウイルスに感染していて、厨房で嘔吐していたことが分かりました。
3人は容疑を認め、「ノロウイルスの危険性の認識が甘かった」などと話しているということです。
大阪府によると、店では2月の20日間で80件の食中毒が発生していて、警察が営業の管理体制などについて捜査しています。
(関西テレビ「newsランナー」20025年6月16日放送)