中国各地で、巨大竜巻や集中豪雨による洪水や鉄砲水、季節はずれの雪に見舞われている。隣国のインドでも豪雨による被害が発生し、インド北東部では少なくとも34人が死亡したという。

中国各地で大荒れの天気に

目の前に現れた巨大な竜巻が、走行中の車に迫ろうとしていた。

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中国・吉林省で2日、発生した竜巻は1時間に渡って猛威を振るい、多くの家の屋根を吹き飛ばした。

この影響で200戸以上が停電し、作業員が夜を徹して復旧作業にあたった。

中国では不安定な大気の影響により、各地で大荒れの天気となっている。

集中豪雨に見舞われたのは、8日の湖南省だ。

洪水が発生し、街はいたるところで冠水した。住民1万3000人以上が避難を余儀なくされた。また土砂崩れによりトンネルの出入り口が塞がれ、交通がマヒした。

さらに雲南省では2日、豪雨によって発生した鉄砲水が建物を直撃した。中国国営メディアは、約4800人に影響が及んだと伝えている。

季節はずれの雪で大渋滞(中国・青海省)
季節はずれの雪で大渋滞(中国・青海省)

一方、青海省で8日、被害をもたらしたのは季節はずれの雪だ。その影響で車が立ち往生し、道路は大渋滞した。作業員は懸命の雪かき作業に追われた。

隣国インドでも豪雨被害相次ぐ

豪雨による大洪水は隣国のインドでも発生し、甚大な被害をもたらした。インド・マニプール州では3日、川が氾濫し、街が濁流に飲み込まれた。

茶色く濁った水は、住民の腰の高さまで達している。浸水した家屋には、助けを待つ人がいた。

救出されたのは、家から出られなくなっていた高齢女性だ。庭には大量のひよこなども避難していた。

インド北東部のアッサム州では4日、洪水により60万人以上に被害が及んだという。

避難民:
45軒ほどの家が浸水したよ。住民全員の家が浸水したんだ。

さらに100頭を超えるサイが生息する野生生物保護区も浸水した。現地では、ほとんどのサイを高地に避難させる措置が取られた。

地元メディアなどによると、インド北東部では少なくとも34人が死亡したという。
(「イット!」6月11日放送より)

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