鉄道の魅力を熱くお伝えする野川キャスターの「てつたま」です。
前回の放送で三菱重工業の次世代AGTの話題をお伝えしましたが、実はあの撮影には続きがありました。それでは…

■AGTの未来への扉

先日、三菱重工業の三原製作所で報道公開された次世代AGT。
私、野川は野球実況前日ということで残念ながら取材できず。
VTRでその車両の可能性を感じました。

【野川アナ】
「ちょっと見た目もかわいくないですか。ちょっと丸みを帯びていて。AGTの未来が開けていく。そこをリーディングカンパニーの三菱重工が扉を開けた」

そして、撮影終了後…

【野川アナ・ディレクター】
ディレクター「もう一つオファーがありまして…」
野川キャスター「別にですか?これ。えっ、なんですか?あら…『お世話になります。広島県立歴史博物館の学芸員です。野川さんに講師…』講師?」
ディレクター「講演のオファーが来ました」

■野川キャスターに講演依頼!?

私に…私に講演会?何かの間違いじゃないのか!確認のため、我々チームてつたまは、すぐに福山市の現場へと向かいました!

野川「県立歴史博物館ですからね。背筋がやっぱり伸びます。こんにちは」
県立歴史博物館・杉山歩夢学芸員「こんにちは。学芸員の杉山と申します」
野川「杉山さん」
杉山「はい」
野川「宜しくお願いいたします」
杉山「お願いします」
野川「今回の講演の依頼を頂いたという…人違いではございませんか?」
杉山「はい、間違いございません」
野川「その講演なんですけれども、どういったところに関連しての講演になるんでしょう?」
杉山「はい。当館では7月11日から8月31日にかけまして、『ひろしま鉄道メモリー-線路は続くよいつまでも-』という展示会を開催します。チラシになるんですが…」

野川「あ!0系とC62、シロクニですね。ええー!」
杉山「もうこれを全国に送る準備はできています」
野川「私なんかもうね、裏側の。裏側のこの辺でも…あ!ここにも、てっちゃん野川の鉄道愛を語る」

これまで、てつたまの取材を続けてきた結果、まさか、こんなことになろうとは…せっかくなので、講演会場を見せてもらうことにしました。

杉山「この扉の奥になります」
野川「はい、失礼します。お、おおー!こちらですか?」
杉山「はい」

■講演会場のキャパは280人

野川アナ「ここはキャパシティとして何人位入る場所なんですか?」
杉山「280名入ることになってます」
野川「280人ですか。講演ということですけども、テーマなどはあったりしますか?」
杉山「もう広島の鉄道に関することなら、何でも良いっていうことで」
野川「ワクワクはしてきましたけどテーマが広くて、『何でもやっていいですよ』という話になると、ちょっとどうしようかなと。自由すぎるがゆえに、なかなかちょっと迷いますね」
杉山「楽しみにしております」

展示会では、県内の鉄道はもちろん、全国の貴重な鉄道資料が展示され、なんと私の野川コレクションを展示するコーナーまであります。
どんなものが展示されるのか、今回特別にその一部を見せてもらいます。

■展示の一部を公開

野川「おっ、すごいですね」
杉山「はい。これはサンライナーのヘッドマークになります」
野川「サンライナー!」
杉山「このデザインは初代のサンライナーなどに用いられていたデザインになります」
野川「最初の頃、サンライナーのサンがですね、このSUN。後々カタカナにサンライナーで全部変わったっていうのは聞きましたけど。やっぱりこの色、色使いが良いじゃないですか。この瀬戸内の海を思わせるような鮮やかなブルーの…周りこのサンですから、太陽のね。で岡山、『晴れの国』を走る快速列車でしたから。すごいこれ本物?」
杉山さん「JR西日本の岡山支社から当館に寄贈して頂きました。これさらに仕掛けがあるんですよ」
野川「仕掛け?」
杉山「はい。いきます」

野川「おっ!マリンライナー。この時代のサンライナーのヘッドマークをめくって変えられるようになっているということは、マリンライナーも走り出して本当にすぐの頃じゃないですか?」
杉山「そうですね。もうそれこそ平成の初期頃で間違いないのかなという風に思います」
野川「またこの、マリンライナーの字体がちょっと、時代を感じさせますよね」
杉山「全部手書きなのがまた面白いですよね」
野川「そうですね。社員の方ですかね、考えて書かれたんだなと思うと、なんかジーンと来ますね」

そのほかにも、山陽新幹線全線開業5周年を祝うポスターや、かつて鞆の浦と福山駅をつないでいた鞆鉄道の観光パンフレットなど貴重な歴史資料を目の当たりにできますよ。

【県立歴史博物館杉山歩夢学芸員・野川アナ】
野川「鞆の浦にね、福山の駅から向かっていく鉄道路線があったんですよね、鞆鉄道」
杉山「展示ではこの面しか出すことができないので…」
野川「であれば、てつたまのこの回限定でちょっと皆さんぜひ、目に焼き付けて下さい。
鉄道案内です」
杉山「ここに印刷された年代が書いてありまして…」
野川「本当だ」

杉山「昭和2年11月11日印刷。15日に発行というふうに。今と違ってスマホなんかで情報が得られないので、こういった読みものが主流だったんじゃないかなというふうには思います。今でも残ってるのが例えば、阿伏兎観音と呼ばれる断崖絶壁にあるお寺や弁天島」
野川「弁天島ね。鞆鉄道というとね、この歴史博物館がある福山から出てた路線ですから。ちょっと、ちょっと光を当てたいですね」
杉山「そうですね」


■精一杯頑張ります!

野川「なんかちょっとできないですかね。いやー、楽しみになってきました。これは期待せずにはいられない」
Q意気込みは?
「意気込み…意気込みねー。いやいや、あの…足を運んでくださった皆様にがっかりされないように頑張りたいなと思いました」
杉山「よろしくお願いします」
野川「こちらこそ」

博物館で講演するのは、名だたる人ばかりなんですが、本当に私でいいんでしょうか?会場を埋められるよう精一杯頑張ります。
最後に野川コーナーに飾るコレクションを杉山さんに託します。

野川「先日、アストラムラインの6000系、その引退に際して、記念で行われた急行リバイバル運転ツアーの抽選会で当たった、急行復活運転のサボ(行先表示板)ですね。こちらをぜひ、飾っていただきたく」
杉山「はい、展示の中にいかさせていただきます」
野川「ありがとうございます」
杉山「お預かりします」

ひろしま鉄道メモリーの開幕は7月11日。
みなさん、私のコレクション。そして講演もご期待ください!

テレビ新広島
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