石川県加賀市で閉鎖された寺に侵入し仏像などを盗もうとした疑いでブラジルとボリビア国籍の男ら3人が逮捕されました。
建造物侵入の現行犯で逮捕されたのはブラジル国籍で能登町波並に住む自称解体業の42歳の男と、同じく能登町波並に住むボリビア国籍の自称解体業の25歳の男です。また建造物侵入と窃盗未遂の疑いでブラジル国籍で静岡県に住む自称解体業の54歳の男も逮捕されています。
警察によりますと3人は先月25日、午後1時20分ごろ加賀市の閉鎖された寺の中に侵入し真ちゅう製の仏像や蛇口などあわせて58点を盗もうとした疑いが持たれています。
近くを通りかかった人から「何者かが侵入している」と110番通報があり、警察が現場に駆け付けたところ寺の敷地内に仏像などが積み込まれた2台の車を発見し、寺の建物内にいた男らを逮捕しました。
警察の調べに対して男らは「入ったことに間違いはない」と容疑を認めています。
警察によりますと、男らは能登半島地震の復旧作業で石川県に来ていて、盗んだ仏像などは販売する目的だったと供述しているということです。警察は他にも同じような犯行を起こしているとみて調べを進めています。