宮城県高校総体のバレーボール決勝は、インターハイ出場をかけた熱戦が繰り広げられました。
3セットマッチで行われる決勝戦。女子決勝は古川学園と利府、去年と同じ顔合わせとなりました。
試合は第一セット、大会19連覇中の古川学園が盤石の強さを見せます。3年生、澁谷が3連続ポイントなど、得点を量産。徐々に点差を広げ、危なげなく第1セットを取ります。
後がなくなった利府も意地を見せます。第2セット序盤、3年生の大場が2連続のサービスエース。5連続得点でリードを奪います。
しかし、ここで流れを崩さないのが女王・古川学園。第1セットに続き、澁谷が攻撃をけん引して怒とうの9連続得点など、圧倒的な得点力で古川学園がストレート勝ち。大会20連覇を達成しました。
古川学園 澁谷美穂選手
「自分はレフトで、3年生で、エースで出させてもらっているので、相手を圧倒するようなプレーをしようと思っていました」
古川学園 菊地紅音キャプテン
「自分たちの目標は日本一になることなので、東北大会含めすべての大会で、自分たちの全力を出し切って、日本一に向かって頑張ります」
男子決勝は、5年連続で同じ顔合わせ。第1シード東北と第2シード仙台商業のライバル校同士の一戦は、激戦となりました。
先手をとったのは仙台商業でした。エース高橋伶を中心にコートの幅と速さを生かしたコンビバレーで東北を翻ろう。王者から第1セットを奪います。
第2セットは連覇中の東北が意地を見せます。第1セットから修正し、仙台商業の攻撃をシャットアウトすると、持ち味の高さを生かした攻撃で第2セットを奪い返します。
迎えたファイナル第3セットもお互い一歩も引かず、24ー24のデュースにもつれ込みます。
先に前に出たのは、仙台商業でした。エース高橋の得点などで再三マッチポントを握りますが、平均身長で上回る東北は高さを生かした攻撃で応戦。試合を終わらせません。
すると粘った東北が前へ。33-32とマッチポイントを迎えます。そして…
激戦を制したのは王者・東北。4年連続31回目の優勝!インターハイ出場を決めました。
東北 高橋勇哉キャプテン
「ほっとしている。宮城県代表の名前を背負うので、責任を持って普段の練習から頑張りたい」
敗れた仙台商業。この試合で感じた悔しさと自信を胸に集大成の春高バレーではリベンジを誓います。