東北電力ネットワークは、東北電力と共同で利用している顧客情報管理システムについて、プログラム設計に不備があり、本来、東北電力ネットワーク側のみが閲覧できるはずの顧客情報を、東北電力も閲覧できる状態になっていたと公表した。

東北電力ネットワークによると、顧客情報管理システムは東北電力と共同で利用しているため双方がアクセス可能であるものの、「東北電力から新電力に切り替えた顧客」の情報については、送配電事業を担う東北電力ネットワークのみがアクセスできるはずだった。
しかし、プログラムの設計不備により、一定の条件のもとで東北電力も閲覧可能になってしまっていたという。

東北電力ネットワークが東北電力から分社化された約5年前からこの状態になっていた可能性があり、東北電力のシステム担当者による過去のアクセス履歴を確認した結果、769件の閲覧が確認されたという。

なお、この画面は一般に公開されるものではないため東北電力以外への情報の漏えいはなく、東北電力側が閲覧した情報をもとに営業活動を行うなどの不適切な利用も確認されていないとしている。

東北電力ネットワークは将来的にこのシステムを東北電力ネットワーク側と東北電力側で切り離すことを予定しているといい、「情報の管理徹底をはかり、再発防止に努める」としている。

福島テレビ
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