福島県警察本部は、2024年度に続き町内会などに防犯カメラの設置費用を補助する事業を実施する。地域と警察が、協力して防犯力を高める取り組みが広がっている。

■設置に60万 半額程度に

福島県福島市の金谷地区で、2025年1月に4台の防犯カメラが新たに設置された。購入や設置に約60万円がかかったが、その半額が福島県警察本部からの補助でまかなわれた。
金谷町会の鈴木康郎会長は「補助があったおかげで性能の高いものがつけられた。あちこちで色んな事件が起きていますから、そういったものを未然に防ぐためにも防犯カメラがあった方が良いということでつけることにした」と話す。

■2024年度から開始 15団体に交付

福島県警察本部が、2024年度から始めた「街頭防犯カメラ設置補助金」では、空き巣や車上ねらい、不審者の声かけなどの発生を未然に防ぐため、町内会などに対し購入・設置費用を最大50万円補助する。2024年度は、福島県内の15団体に交付された。

■交通安全にも効果を期待

防犯カメラの効果は、交通安全にも役立つと考えられる。登下校の時間には、子どもたちと車が頻繁にすれ違う金谷地区。ドライバーが防犯カメラを意識することで、運転マナーの向上が期待されている。
鈴木会長は「いわゆる監視社会というのは、本当は嫌だけど、それよりも監視されること以上に役に立つ、みんなの安全安心を守るという意味合いでは必要だと思って設置した」と語る。福島県警察本部によると2025年度は16団体への交付を予定しているという。

防犯カメラ設置補助金の2025年度の申請は、福島県警察本部で7月1日から8月29日まで受け付ける。設置に関する条件など、詳細は福島県警察本部のホームページで確認を。

福島テレビ
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