新潟県内でも梅雨入りが発表される中、6月10日、柏崎地域でタマネギの収穫が始まりました。本来はタマネギの栽培には適さないという土壌で作られたタマネギ。一体どのような工夫をしているのか、栽培現場を取材しました。

10日、柏崎市で始まったタマネギの収穫。去年10月下旬に植えられたタマネギが次々と機械で収穫されていきます。

今年はタマネギが大きくなる時期に雨が少なかった影響でやや小玉傾向だと言いますが…

【JAえちご中越 たまねぎ生産部会 中澤修一 部会長】
「ほんのこの前までピンポン球ぐらい(の大きさ)でかわいそうだったが、雨を少しもらった中で、玉が少しずつ太ってきたというところ」

収穫量は平年並みの120tを見込んでいます。

今年も多くのタマネギが収穫されていますが、実は、この地域の土壌はタマネギの栽培には適していないと言われている粘土質。タマネギを栽培するためにある工夫が…

【JAえちご中越 たまねぎ生産部会 中澤修一 部会長】
「大豆を作ったあとに、タマネギを植え付けるという形。重粘土質のものを、大豆を作ることにより畑化、乾いた土にしながら今まで続けてきたのが現状」

また、水を含んだ土では育たないことから、排水の流れを良くするために、うねを高くする工夫も施されています。

所得の確保と園芸振興の一環で2010年から始まったというタマネギの栽培。いまは20軒の生産農家が7.7ヘクタールで栽培に取り組んでいます。

この日は特別に手作業で収穫を体験させてもらいました。

【藤森麻友アナウンサー】
「クリっと回して簡単に取れました。とても丸々しています」

からさが控えめで、生で食べてもおいしいという柏崎地域のタマネギ。実際に生でいただくと…

【藤森麻友アナウンサー】
「みずみずしいです。噛めば噛むほど、優しい甘味が口の中で広がってきます」

収穫されたタマネギは県外にも出荷されるほか、地元の学校給食に使用される予定です。

NST新潟総合テレビ
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