随意契約された備蓄米。5kgあたり2000円程度での販売を目指し、大手小売業者を対象に5月申し込みが行われ、随意契約された備蓄米の販売が6月10日、新潟県内のスーパーマーケットでも始まりました。
さらに、小泉農水大臣は追加で備蓄米を放出すると発表していて、高騰している米の価格抑制に期待がかかります。
■“随意契約の備蓄米”販売始まる!スーパーには長い列
新潟市東区のスーパー『原信セントラルマーケット河渡店』。店頭に並んでいたのは、随意契約された備蓄米です。
原信などのスーパーを展開するアクシアルリテイリングは2022年産の備蓄米1110トンを随意契約。9日、引き渡しを受け、精米された備蓄米は早くも10日、県内の2店舗を含む4店舗で先行販売。
5kgの備蓄米、240袋がそれぞれの店舗に用意されました。
【齋藤正昂アナウンサー】
「備蓄米を求めるお客はずらっと並んでいて、整理券配布開始後、すぐに定員に達したということです」
セントラルマーケット河渡店では午前8時に整理券の配布が始まりましたが、すぐに予定していた数に達したといいます。
【客】
「小泉大臣もおいしいと言っていたので、食べてみたいなと思った」
【客】
「家にあるコメがなくなったので、間に合ったらいいなと思って来た。8時に来たが、ギリギリ間に合った」
その一方で…
客:「もうじゃあダメなのか」
店員:「そうですね。もうなくなりまして。すみません、しばらくは…」
客:「いや、大変だ」
【客】
「(販売が)9時からだというから、30分あれば(前であれば)間に合うかなと思って急いで来た。『もう、ここで終わり』だと言われたから帰る。残念」
■価格は5kg2160円「気を使わずに食べられる」
整理券の配布に間に合わなかったという客の姿も見られましたが、午前9時になり、整理券と引き換えで備蓄米の販売がスタート。
1家族につき1袋限定で、その価格は5kgで2160円です。
【客は】
「1000円くらい安い。前に別の店で買ったものは3500円くらいだった」
【客】
「ふだんのコメは高いからうれしい。食べるのをセーブしていたから、ちょっと気を使わずに食べられる」
こちらの女性は整理券を求め、明け方から並んでいたと言います。
【客は】
「(Q.何時頃から並んでいた?)午前4時前。お店の人が備蓄米の食べ方を入れてくれたので、これを参考にしていただきたい」
アクシアルリテイリングは6月中旬から順次、ほかの店舗でも備蓄米の販売を始める予定です。
【アクシアルリテイリング 霜鳥守雅 CSR・広報部長】
「今回まとまった数が入ってきたので、安定した供給ができるようにしたい」
一方、小泉農水大臣は10日、2021年産と2020年産の備蓄米、合わせて20万tを追加で放出すると表明。
【小泉農水大臣】
「全く手を緩めるという気はない。できることはなんでもやるということを改めて、マーケットの皆さんにはお届けをしたい。具体的な施策を次々と投入したい」
さらなる備蓄米の放出でほかの銘柄米などの価格抑制につながるか、今後の動向が注目されます。