高本圭市 記者:
今まさに傘差し運転をしている人がいます。非常に危ないですね
雨の日に気を付けなければならないのが自転車の運転です。
高本圭市 記者:
あの方も傘差し運転をしています。片手で運転しているためバランスもとりにくそうです。非常に危ないです。あちらの方も片手で傘を差しながら運転しています。また、肩にはバッグをぶら下げていまして非常に危険です
特に危険なのが”傘差し運転”。
昼過ぎから雨が降り始めた6月9日夕方、JR東静岡駅周辺では多くの人が傘を差して運転していましたが、とても危険な行為です。
こちらは見通しの良い道路を走る車のドライブレコーダーの映像。
突然傘差し運転の自転車が!
車が走ってくるのが見えなかったのでしょうか?ぶつかってしまいました。
また、こちらはガソリンスタンドから車がゆっくりと出ようとすると左側から勢いよく自転車が走ってきました。
自転車は車を避けようとしたようですが…
このように傘差し運転は視界が遮られやすく、ハンドル操作やバランスが不安定になるため事故のリスクが高い行為です。
JAFが行った検証でも。
赤いカラーコーンの位置でブレーキをかけ完全に停止するまでの距離を測ると…
傘差し運転は両手でハンドルを握って正しく運転したときに比べ、停止するまでの距離が1メートル近く伸びてしまいました。
JAF静岡支部・菊地一啓さん:
片手でハンドルを操作したりブレーキを操作するのでバランスが取れない。転倒してしまう。ブレーキも本来両手でかけるものを片手でかけるので、制動距離も伸びるので絶対にやめてほしい
傘差し運転は改正道路交通法が施行される2026年4月からは反則金5000円の罰則が課せられます。
絶対にやめましょう。
また、仮に雨が止んだとしても傘を持った状態での運転は危険が伴います。
高本圭市 記者:
自転車の事故でもっと多いのはモノの巻き込みです。このように傘をぶら下げたまま運転すると前のタイヤに挟まり重大な事故につながる恐れがあります
もし走行中に傘が巻き込まれたら…
転倒し歩行者や車との接触事故につながるおそれもあります。
JAFはカッパを着るようにと呼びかけていますが、正しく着用することが重要だと指摘しています。
ポイントはフードのひもをしっかりと締めること。
視界が狭まり音が聞こえづらくなるため、接近する車に気付きづらくなることを意識しておく必要があるといいます。
ほかにも…
JAF静岡支部・菊地一啓さん:
特に道路上にある白線の上だったりとか横断歩道の上とかですね、マンホールの上は特に滑りやすいので本当に注意していただく必要があります
側溝のふたも滑りやすい場所の1つ。
路肩に溜まった水たまりを避けようとして車道側にはみ出せば、後続車にはねられるリスクも高まります。
事故の被害者にも加害者にもならないために…
自転車のルールやマナーをひとりひとりが意識する必要があります。