浴場から基準値の最大620倍ものレジオネラ菌が検出され休業していた米子市の温浴施設「淀江ゆめ温泉」が、6月11日に営業を再開することを明らかにしました。
淀江ゆめ温泉を運営する指定管理者の民間企業「白鳳」が、10日に発表しました。
淀江ゆめ温泉では、4月下旬に利用者がレジオネラ症を発症したと医療機関を通じて県に報告があり、このため県が5月上旬に2回水質検査を行ったところ、レジオネラ菌が最大で男性浴場から基準値の270倍、女性浴場からは620倍も検出され、5月13日から入浴事業を停止していました。
「白鳳」では、再発防止策を実施後に、再度水質検査をした結果、安全が確認されたため、6月11日に営業を再開することにしました。
この問題では、施設側が利用者に発症者がいることを把握したにも関わらず、米子市に報告しないまま2週間以上も営業を続けた結果、被害を拡大させていたことが明らかになっていて、5月28日の発表時には、発熱や下痢、嘔吐といった体調不良や体調の不安を訴える問い合わせが47件、うち3人がレジオネラ症で入院した事が明らかにされています。
「白鳳」は、今回の事態を受けて、加温循環設備と泡風呂の廃止、浴槽や貯湯槽などの徹底した消毒洗浄、衛生管理マニュアルの見直しと再整備などを再発防止策として徹底的に実施したとしています。