6月は「土砂災害防止月間」です。
山林火災の影響で土砂災害の発生が懸念される岩手県大船渡市で、6月9日、県などが警戒区域のパトロールを行いました。
9日は県の職員など約20人が参加し、土砂災害が発生した場合、住民への被害の恐れがある警戒区域5カ所を点検しました。
このうち三陸町綾里地区では、山林火災の後に土砂が堆積した場所や崩落した箇所がないかを確認していました。
大船渡市では2月に発生した大規模な山林火災で約3370haが焼失したことで、山の保水力が低下し土砂災害の発生が懸念されています。
県大船渡土木センター河川港湾課 鈴木嘉朗課長
「表面の草が燃えていて、さらさらの土で覆われたような状況。大きな雨が降ったときにはたくさんの土砂が出て下流に及ぶ危険性がある」
県によりますと、9日のパトロールの結果、土砂の崩落などは確認されなかったということです。
一方で、県では土砂災害警戒区域の周辺住民に対し、「大雨の際には油断することなくすぐに避難してほしい」と呼びかけています。