5月に秋田県で風力発電の風車から羽根が落下した事故を受けて、岩手県などは県内にある同じメーカーの風車の緊急点検を始めました。
秋田市では5月2日、風力発電所の風車から長さ約40メートルの羽根が落ち、近くで倒れていた81歳の男性がその後に死亡しました。
高橋裕二アナウンサー
「一戸町には県が管理する風車が11基あります。その全てが秋田県で落下したものと同じメーカー、同じ型だということです」
県では一戸町と二戸市で合わせて12基の風車を管理していて、5月7日から全ての運転を停止しています。
6月9日は一戸町の高森高原風力発電所を風車の保守業務を請け負っている会社の職員が訪れ点検しました。
内部では細かい所まで確認できるファイバースコープカメラを使いながら、ひびや落雷で焦げた部分がないかなどを確認したということです。
県企業局業務課 遠藤城幸電気課長
「あるべき姿で風車が回っているのが一番だと思う。一日でも早い再開を県としても希望している」
緊急点検は6月27日までに12基全てで行われ、県ではメーカーが安全と判断したら運転を再開する方針です。